[木材の達人] | 住まいづくりの情報サイトe-house

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木材の達人「コラム」

木と健康のいい関係

ぜんそくやアレルギー性皮膚炎の予防に一役買います
近年の研究で、ぜん息やアレルギー性皮膚炎の原因がダニであることが解ってきました。ダニの棲息場所としては、
①カーペット
②畳
③寝具(布団、毛布、枕、マットレス、シーツ)
④ベッド
⑤ソファー
の順に多いと言われています。ある実験報告では、集合住宅に住み、ダニの害に悩んでいた家庭で、床を畳およびカーペットからナラ材を主体とした「木の床」に改装したところ、大幅にダニが減少したことが明らかになりました。この原因は、木材の調湿効果によって湿度が低く保たれたことにより、ダニの繁殖に適さなくなったことと考えられます。また、青森ヒバ材の香り成分である精油によっても、ダニを寄せつけない結果も出ています。
高齢化社会にやさしい木の空間
そそっかしい人でなくても、普段の生活でちょっとした段差でつまづくことはよくあります。小さなお子さんやお年寄りのいるお宅は、特にこのような事故が日常起きています。建物内の床や階段で転倒したり、壁などに衝突して、ケガや死亡する事故は、予想外に多く起きています。転倒や転落事故を防ぐには、床の段差をなくしたり、床や階段の表面材料を滑りにくい材にすることで減らすことが出来ます。木材を床や壁に使用すると、適度な摩擦で滑りにくくしたり、また衝撃を吸収してくれるので、転んだ時も衝撃を和らげてくれます。このように木材を多く使った家は高齢化社会をやさしく受けとめてくれます。
木の空間で生活すれば長生きできる?!
木造住宅や木製の家具、置物、おもちゃ等には心をなごませ、ストレスを軽減してくれる働きがあります。木材は見た目にやさしく、肌ざわりがよく、柔らかい響きを持ち、気分を落ち着かせる香りを持っています。最近の研究成果として、今までは感覚的にのみ知られたいた木材の身体に対する生理的反応と客観的に評価することが可能となり、木質環境が健康の維持増進に果たす役割が科学的に明らかにされています。マウスを使った実験では、木製の飼育箱で生活するマウスの生存率が、金属やコンクリートの飼育箱より生存率が高い結果が出ています。五感を通しての木材とのふれあいは、住む人に健康で快適な環境をつくります。