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木材の達人「コラム」

無垢を使う前に


無垢の床板(スギ)
無垢材は〝伸びたり縮んだり〟という特性を持っていることはお話しましたが、もう一つ、無垢材と長く付き合うのに大切なことは日ごろの手入れを考えなければなりません。
手間のかかるものほど愛着が湧くものですが、無垢材もその一つになることでしょう。時間をかけ、うまく手をかけてあげることで、味わいや風合いがでてきたり、美しさが増してきます。これはギターやバイオリンなど無垢でできた楽器と同じものです。この効用は無垢材ではない複合フローリングなどとは異なり、新しいときが一番美しく、古くなるにつれて味が出るということは望めないのです。

外壁材の経年変化例(カラマツ)

無垢(スギ)の床板
もう一つ、床材の硬さもチェックする必要があります。無垢材の硬さは樹種や産地により様々で、傷つきやすい木もあれば、そうでない木もあります。反面、傷つきやすい木は柔らかく、素足で暮らすには何ともいえない木の温かさを感じることでしょう。個人的には柔らかい床材をオススメしますが、それは好みによります。製造元などにサンプルを取り寄せて、肌触りを確かめてから決めることをオススメします。