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木材の達人「コラム」

木は腐る?!

木が腐る4つの条件(酸素、水分、栄養分、温度)
木は無機質ではないので腐る可能性があります。ただ、腐らないようにすることはできるのです。
まずはここで腐る原因を考えてみたいと思います。
木を腐らせる原因は腐朽菌という細菌。この細菌は①温度、②酸素、③水分、④栄養分の4条件がそろってはじめて繁殖します。逆を言えば、これら4条件のうち、どれかが不足すれば腐らないということになります。
人が住む以上、①温度と②酸素を取り除くことはできないので、木を腐らせないようにするには、③水分や④栄養分をいかに考えるかが必要となります。これた4条件の中で、③水分を抑制することが一番簡便にできる方法といえます。
腐朽菌による被害例
腐朽に強い木材 左上:ヒノキ、左下:クリ、 右上:ヒバ、右下:ケヤキ
それは木に含まれている水分(含水率といいます)を25%以下に保つことで、適切に乾燥させた材料(乾燥材といいます)を使うこと、設計段階で湿気の多い床下や壁内部の通気をよくすること、お風呂場や台所などのジメジメしやすいところをこまめに換気すること、地面からの湿気対策を講じることで実現が可能なのです。
このような対策は単に木を使うためと思われがちですが、「木を使う環境=住む人の良好な環境」でもあるのです。