マンションの選び方~基準7項目以上クリアを目安に
マンションを選ぶに当たって、最初は恐らく地元だからとか、〇〇線沿線とか、駅まで徒歩5分以内だからとか、漠然とした条件をランダムに列挙して、チラシをきっかけに軽い気持ちで販売センター、モデルルームに足を運んだというパターンが多いのではないでしょうか。そして、購入動機が高まってくると、買う、買わないの意思を決定するために、はっきりとしたよりどころが必要となってきます。そこで、意思決定のためには最低10項目の基準を掲げ、7項目(70%)以上についてクリアできる物件から絞り込むとよいでしょう。優先順位はいろいろあると思いますが、基準を設ける際には序列をつけず、自分が本当に望んでいることは何かを整理するのです。ちなみに、建築家や評論家の先生がさまざまな書籍を通じて、何がよい、何が悪いと条件を列挙したりしていますが、これらのほとんどは億ションなど、高額な優良物件を基準にしています。広くて、高性能で、周辺環境ばっちりな超高額物件が世間一般的に見て、よい物件であるのは当たり前。参考にするのは構いませんが、これらの条件をクリアできないから粗悪物件などということは決してありません。自信を持って、自分なりの基準づくりをしてみましょう。
マンションの選択基準の選び方
個人によって、マンション購入を考える動機は異なりますし、重視する項目など、判断する条件や材料も違うでしょう。例えば、立地の周辺環境一つとっても、閑静な住宅街で公園など自然環境が優れているのがよい人もいれば、狭かろうが何だろうがあくまでも都心部の利便性にこだわりたいという人もいます。また、沿線や駅(徒歩20分以上でも構わない)にこだわる人、通勤(乗り換えの回数や所要時間)をベースに考える人、たとえ周辺環境は一般的に恵まれているとは言えなくとも、慣れ親しんだ地元がよい人など、それぞれの価値観によってきわめてさまざまなのです。
評論家先生の基準などにまどわされず、自分自身で決めるというのはこういうことです。
ポイント~立地・周辺環境
- 鉄道沿線、最寄駅とそこからの所要時間
- 通勤手段と所要時間(勤務地との接点を求めるか、分離を図るか、これも価値観により異なります)
- 生活利便性
- 自然環境(閑静、公園、緑など)
- 用途地域、幹線道路
- ステイタス(街・学区のイメージ、センスの高さなど)
- 出身地(地元)、双方の実家との位置関係
ポイント~敷地全般の利用計画
- 鉄道沿線、最寄駅とそこからの所要時間
- 通勤手段と所要時間(勤務地との接点を求めるか、分離を図るか、これも価値観により異なります)
- 生活利便性
- 自然環境(閑静、公園、緑など)
- 用途地域、幹線道路
- ステイタス(街・学区のイメージ、センスの高さなど)
- 出身地(地元)、双方の実家との位置関係
ポイント~建物計画・性能
- 規模(コミュニティーの形成、管理や大規模修繕などを前提とした総戸数)
- 外観デザイン、色など(バランス、センス)
- 躯体性能(高強度コンクリート、床・壁厚など)
- 希望住戸(専有面積、間取り、使い勝手、収納、天井高、採光など)
- 基本性能(キッチン・風呂・洗面・トイレなど、基本的な機能のグレード)
- 標準仕様(玄関・内装などのカラー、デザインなど)
- セレクション、オプションメニュー(選択システムの充実など)
- 空間的付加価値(玄関回り、専用庭、ルーフバルコニー、屋上緑化、地下利用)
- 機能的付加価値(24時間換気システム、CATV、インターネット接続など)
ポイント~価格、返済計画など
- 希望立地・建物・専有面積と価格の相関(予算、どのくらいなら買えるか)
- 周辺相場に対する割安感、建物も含め中古流通の可能性
- 家計に占める住居費の推移(現状と返済計画)
- 雇用環境、家族計画など、今後の見通し
ポイント~その他(付加価値、アフターサービスなど)
- 管理会社の信用・実力と修繕計画
- 売主、販売代理、管理の連携(これが別々の会社だと、担当間の横の連絡がほとんどない)
- 家族や育児・教育における住生活方針と住まい方コンセプトの一致
- 入居者だけのサービス(フロントサービス、特典、割引など)
- オフィスや店舗などへの転用の恐れの高さ
- 動物飼育など、トラブル発生の恐れの高さ