[木材の達人] | 住まいづくりの情報サイトe-house

  1. HOME
  2. 木材の達人
  3. 木のコラム
  4. 木造建築の世界へ

木材の達人「コラム」

木造建築の世界へ

世界有数の森林国である日本には、さまざまな木造建築物があります。世界最古の木造建築物である奈良県の『法隆寺』を例に挙げるまでもなく、その歴史、日本の木造建築技術の優秀さには素晴らしい“建築美”を見ることができます。全国に数ある木造建築物の中から、二十一世紀に残したいそんな木造建築物をご紹介します。
出雲ドーム

世界最高の高さを誇る木造ドーム(島根県)

直径143m、高さ48.9m、木造ドームとしては世界最高の高さを誇る全天候型スポーツ施設。木造によるアーチ構造の内部にはやさしい光があふれ、自然に近い環境を目指した設計が特徴的です。上部アーチは、米国から輸入した約2,150mの集成材で構成されています。
錦帯橋

釘を1本も使っていない日本三名橋の一つ(山口県)

日本三名橋の一つ、釘を一本も使っていないことで知られる長さ210メートルの5連アーチ橋が「錦川」の上に、美しい姿を今日も見せてくれています。現在の橋は、昭和28年に架け替えられた3代目で、2代目の橋は1674年に架けられてから昭和25年に台風で流出するまで約3世紀もの間、風雪に耐えました。
Mウェーブ

日本中を熱狂させた長野オリンピックのスケート場(長野県)

長さ230m、幅160m、高さ43.45m、建築面積31,300m2、最大観客収容人数2万人の非常に大きな建物。鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造の混構造ですので純粋な木造建築物とは言えませんが、屋根にカラマツ製集成材が組み込まれています。
古河記念講堂

北海道初の木造によるフランスルネッサンス様式建築(北海道)

明治40年(1902年)、古河財閥が政府に献金した100万円の一部で建築。北海道で初めてのフランス・ルネッサンス様式の木造建築物として知られています。当初は、農学部林学講堂として、その後、教養学部本館として使われ、現在に至っています。
三町伝統的建造物群保存地区

江戸時代の街並みが今も残る高山市(岐阜県)

高山市内を流れる宮川の東側にあり、江戸時代そのままの家並みが残っている一角が三町です。現在、国の重要伝統的建造物群に指定され、同地区内の家を修理したり、新築する場合は高山市の教育委員会の許可が必要になっています。飛騨高山を代表する観光スポットの一つです。
海ほたる・屋上デッキ

東京湾を見渡す新名所にも木の香りが(東京都)

早くも東京の新名所となった、海に浮かぶパーキングエリア「海ほたる」。ここの屋上には、広大なウッドデッキが敷きつめられています。日の出はもちろん、条件が良ければ夕日に映える富士山なども見渡せます。ショッピングや食事の後に、屋上デッキでちょっと休憩するのもいいでしょう。
掛川城

日本初の本格木造建築によって復元された天守閣(静岡県)

東海の名城と讃えられた掛川城は、1854年の地震により崩壊、天守閣を再建する間もなく明治2年(1869年)に廃城となりました。近年までは、城郭御殿と太鼓櫓を残すのみでしたが、平成6年、日本で初めて天守閣が本格的木造建築で再現されました。この時に使用された木材は、樹齢三百年を越える厳選された青森ヒバで、残された図面に基づいて当時の姿を忠実に再現しています。