木材の達人「めいぼく探訪」
与賀神社の大楠
樹齢 | 1400年(推定) |
---|---|
大きさ | 樹高:20.5m、根回り15.5m |
樹種 | 楠 |
場所 | 佐賀県佐賀市 |
文化財指定等 | 佐賀県天然記念物 |
=要旨(由来)=
与賀神社の境内に、大きな楠の木が3株あります。その中の拝殿の南側にある1株が県の天然記念物として指定されています。樹齢は1,400年と推定され、根回り15.5メートル、高さ20.5メートルの大きさで、地上5メートルの高さの所から幹が大きく二つにわかれ四方に枝葉がしげり、市内にある楠の中でも代表的な巨木です。
この楠の木は栄橋南側にあったものだそうで、橋の建設を機会に樹勢回復を目的として3年間かけて根回しをして移植を行ったそうです。幹には大きな空洞があったため、保護のため「鋼製根鉢工法」(鋼鉄製の鉢に入れ鉢ごと吊るし上げる工法)を採用した、と記述されていました。
=編集後記=
佐賀県庁周辺には、数多くの楠が佐賀城跡を色濃く残すお堀の周囲に群生していました。ことその1本1本も樹齢300年を超えるものも多く見受けられ、小雨が降る中、遊歩道を歩いていましたが、その楠の木に守られているような、そんな木の雄大さを感じた次第です。