古民家再建「木材の達人」
古民家の解体
今回は左記の民家解体から再建までをご紹介します。
古材(こざい)といわれる古い木材は、老朽化が進んだ建物からも活用することは可能ですが、住まいを再建するには、長年手入れされた建物でなくてはなりません。
古材(こざい)といわれる古い木材は、老朽化が進んだ建物からも活用することは可能ですが、住まいを再建するには、長年手入れされた建物でなくてはなりません。
解体は屋根部(建物の上部)から順次行っていきます。
和瓦をはずし、かやぶきをおろした様子です。上記の写真よりも、建物の骨組みがあらわになってきました。
屋根の構造体(この場合、合掌部分)があらわになった段階で、材を傷つけないよう、一つ一つ大工さんの手で丁寧に外していきます。一般的な木造住宅の解体作業よりも手間のかかる、根気のいる作業です。
屋根の解体が終わった状態です。
建物上部から見た梁材が縦横に架けられ、黒く燻(いぶ)されているのがよくご覧になれます。これは元々かやぶき屋根であったものを和瓦に葺きなおしたものと推測されます。また囲炉裏の煙によって、このような黒くなったものと思われます。